タイミングを見計らう的確さ

 女性の仕事をしている中で、自分がいつまでもこの仕事を続けていく価値があるのだろうか、という疑念を感じることがあると思うのです。その疑念から辞める時期を考えるようになり、なるべく円満退社となるような配慮を働かせていこうとするわけです。女性の方においても、働くことで誰かの役に立ってもらいたいという想いを抱くものですが、自分が手がけている仕事が果たしてみんなの役に立っているのだろうか、という不信感を抱くようになることは無理もないことだと思うのです。過去に自分の仕事で高い評価をしてもらった時期を思い返して、「あの頃の自分は輝いていたよなあ、自分が必要だとされなくなった途端に手のひらを返したようにそっぽを向くようになるんだから、本当に現金なものだよねえ」という感慨にふけても不思議なことではないのです。それでも、過去に自分が重宝されていたという確かな事実があるのならば、自分が会社に貢献できていたという誇りは不変のものだとして自分を象徴してくれるのであり、再び自分が注目されるような働き方を模索していくことで、社会的な評価を得るチャンスに巡り合うようになるのです。
 女性の仕事で、自分が新たなプロジェクトを立ち上げようと上司に相談をしているときに、「まだこのプロジェクトを始めるのは早すぎるだろう、もうちょっと時期を見計らったらどうなんだ」というつっけんどんな態度を受けることがあるでしょう。それでも、いつの日か自分が考案した業務改革が実行されることを信じて、その来たるべき日に備えて日頃の仕事を頑張っていくことが重要となるのです。

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